2018年11月05日

そしてシロザケの上る川へ。


川のようすも見ておきたい。

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青空と河原のススキたち。

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秋の草原といえばウラナミシジミ。

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テリハノイバラの赤い実。可愛らしい。

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エノコログサ?とカワラハハコ。


そして、これを見に来た。
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この川は常に富栄養化しているので、それに加担しているにすぎないのか。アブラハヤなどの小魚たちが周囲を気ままに泳ぐ。

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富栄養化の象徴ともいえるユスリカ系の虫たちが大量に羽化している。

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対岸で、尾びれを白くした一匹を見つける。この上の瀬を越すことができなかったようだ。
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最後の力を振りしぼって、上流を目指そうとする。しかし。

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ついに、おなかを上にしてしまう。

セグロセキレイが盛んに鳴き合っているが、録音する気にもなれず、シロザケに思いを向ける。
シロザケはそのまま川底で身を横たえた。川辺でひとりそれを見送る。

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2018年10月31日

清棲幸保氏の愛した森。

山間にできた小さな湿地。それを囲む斜面の森の木々や地面に生える草、雰囲気などが、長野で親しんだフィールドによく似ている。
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大きなクリが残されている。

人が多い散策路を離れ、沢を降りて、林の中へ入る。

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メグスリノキ。沢沿いの植林伐採地に残されていた。

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林道はアワブキ街道といっていいくらい、いたるところに生えている。葉には虫の食痕も多く残されていたので、夏に来ればスミナガシがみられるのかもしれない。


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葉筏。

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コシアブラ。この薄い黄緑の透過色が好き。

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ウラジロノキ。これも透過光にすると葉の橙色味が表れて美しい。

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小規模の高低差のあいだにできた窪地に、小さな池がある。両生類も多そうだ。そして谷が狭まり、暗い林もある。下草が茂って隠れる場所ができれば、あの鳥も繁殖できそうな気がする。


この地には、昭和の鳥類学者の清棲幸保氏の別荘があった。氏の足跡をなぞると、そのフィールドを選ぶセンスに、毎々、感銘を受ける。
現在は、ニホンジカの増加によって草花も乏しくなっているが、ここも、往時は鳥にも植物にも恵まれ、いい森だったのだろう。色褪せていく葉たちに囲まれながら、そんなようすに思いを馳せる。




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2018年10月29日

そしてズミの林へ。

じつはこの季節は、春同様に追いかけるテーマが多い。
しかし、春ほど、何かにせかされるような高ぶりもない。深まる季節を静かに見送る楽しみがある。
きょうは冬鳥の到着状況を確認しに、高原のズミ林に向かう。
例年より早めに訪れてみた。アトリやマヒワやイカルの小さな群れが、鳴きながら上空を飛び交う。

鮮やかな木々の紅葉が目にもうれしい。

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レンゲツツジ

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ニガイチゴ

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オオイタヤメイゲツ。葉柄が長いという特徴が最近やっと理解できるようになった。

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ウリハダカエデの幼木。

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実の付き方からするとアブラツツジかな。

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コシアブラの実。アカハラが集まっていた。そのそばでじっとしていると、コガラの群れ。羽音をぱたぱたといわせて、盛んに飛び交う。

ソニー・PCM-D100/サンプリング周波数48kHz/量子化16bit/ファイル形式wave(.wav)→112kbps/16bit/mp3 に変換。
フェイドイン・アウトの加工のみで、増幅、ノイズ削除など無し。

ヒガラ、シジュウカラも混じっている。ヒガラは群れの外側で高い声で鳴き合っていた。シジュウカラとコガラはやはり似た声を出すことがあるようで、そのようすをしばし観察。
帰宅して再生してみても違いを思い出せず、混乱したまま。それは鳥たちの思惑どおりなのかもしれない。




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2018年10月17日

ブナの実に集まる鳥を見に、声を聴きに。

記憶のなかのあの場所は人が多そうだから、そして雑音も多そうだから、ここ数年で見つけた、あの斜面の森に行くことにしよう。

沢をまたぐカーブで下の斜面から、なにやら視線を感じる。双眼鏡で確認するとカモシカの幼獣。
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サワグルミ

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サラサドウダン

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コミネカエデ

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オオカメノキ

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ニホンジカがブナの幹に角を当てた跡。

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肝心のブナは、今年、実をつけなかったようだ。

しかし、ヤマブドウ、イヌザンショウなどの生える一角に、冬鳥のシロハラの姿があった。いままで、ズミ、ナナカマドの実を食べに来ている姿に出会うことがあったが、それらのなかで二番目に早い。清棲図鑑でも、燕岳において10月14日の観察記録がある。
マヒワの群れと9月下旬に出会ったこともあった。冬鳥とはいえ、山地へは秋の早い段階から飛来を始めているようだ。
この地域でかつて盛んだったカスミ網猟のピークも、この時期だったと、モノの本で読んだことがある。



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2018年10月10日

稜線にいる鳥の声を録りたい。

今後の参考に、下見をかねて紅葉の山を目指す。
この山塊は、アプローチの仕方が複数あり、それぞれまったく違う表情を楽しむことができる。

序盤はダケカンバ、ミズナラの林。

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ミズナラ

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コシアブラ

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ブナ

稜線に出ると小学生の団体とすれ違う。
東面からの風に吹き上げられてくる霧が晴れる。
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「ここを歩いてきたんだね〜」という歓声が聞こえる。

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稜線上はナナカマド街道と言っていいだろう。実が落ちる前に来ていれば、ウソなどの鳥との出会いもあったかもしれない。

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ハイマツが這い松たる所以。強風で根がさらされて、風下へと成長を続けている。ハイマツの成長は非常に時間がかかるので、これだけの移動でも数百年規模の時間がかかっているのではないだろうか。
そして笹薮にもハイマツが生えている。夏に来ればカヤクグリと出会えそうだ。


この山塊は、針葉樹林帯がなくて、いきなりハイマツ帯になってしまう、という文章をどこかの解説板で読んでいたが、南斜面に降りていくと、コメツガが目立つようになる。
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盆栽やオブジェのようだ。

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休憩ついでに、スワロフスキーの双眼鏡をパシャリ。

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休眠に入ったオオカメノキ。

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立派にそだったダケカンバ。

さらに標高を下げると、アスナロ、ネズコなども生えている。日光よりやや標高が低い。地面には幼木も多数。ニホンジカが激増する前の日光で親しんだ風景だ。もはや懐かしさを感じる。

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台風で落としたのだろうか。アスナロの落ち葉が金色に輝く。

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斜面がササに覆われている。ここも夏に来れば、コルリがかまびすしく鳴いているはずだ。

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リョウブ

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オオカメノキ

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ミネカエデ

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ズミ

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サラサドウダン。南斜面はツツジの仲間が多かった。春に来ればそれも楽しそう。





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